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2020 年度 実績報告書

産科医療施設における倫理的葛藤を低減する共有意思決定教育プログラムの介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H04427
研究機関新潟大学

研究代表者

有森 直子  新潟大学, 医歯学系, 教授 (90218975)

研究分担者 堀内 成子  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70157056)
大坂 和可子  慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70322344)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード共有意思決定支援 / 介入プログラム / 倫理葛藤
研究実績の概要

本研究は、本邦における産科医療機関の共有意思決定(Shared Decision Making:以下SDM)の現状を医療者と妊婦を対象にした質問紙法、聞き取り調査により明らかにし、最終的には医療者を対象にした共有意思決定の教育プログラムを評価することを目的としている。5年間の期間に3段階(第Ⅰ段階:質問紙による実態調査、第Ⅱ段階:聞き取り調査、第Ⅲ段階:教育プログラムの介入)の計画で研究を進める。4年目にあたる2020年度は、昨年度までに引き続き第Ⅰ段階の質問紙調査を行った。対象施設を関東甲信越のクリニックに広げ、また、ウエブ調査を新たに加えることで、症例件数を確保し、171例の回答を得ることができた。第Ⅰ段階の質問紙調査の結果は第25回聖路加看護学会で発表した。
また第Ⅱ段階のインタビュー調査を開始した。新潟大学と他2施設における研究等倫理委員会の承認を得たのち実施した。インタビュー調査では、SDMの現状、SDMを阻害する要因、SDMを促進する要因の3項目について、多職種からなるグループインタビューから質的記述的研究を行う。当初の研究デザインでは第Ⅰ段階で協力が得られた施設を研究者が訪問し、多職種からなるグループインタビューを行う予定であったが、COVID-19の影響で、遠隔会議システムを用いることい変更し約1時間のインタビューを実施した。対象者は産科医師2名、助産師3名、精神科・産婦人科に関わる看護職1名、医療事務1名の計7名で、インタビューから作成した逐語録と研究者のインタビュー記録を分析対象とし、事例毎に要約を作成し、質的分析を行った。インタビュー調査の分析結果は現在、論文発表に向けて準備を進めている。
第Ⅲ段階の介入研究については、教育プログラム実施に向けて新潟大学の倫理審査委員会へ3月に研究計画書を提出済みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19によって、当初予定していた対面でのインタビュー調査が実施不可能となり、遠隔会議システムを用いる形式へと変更することに伴い新潟大学および該当施設での倫理委員会での変更手続きが必要になり、インタビュー調査開始時期が遅れた。結果的に第Ⅲ段階の介入研究への着手も予定より時期が遅れることになった。

今後の研究の推進方策

最終年度は新潟大学の倫理審査委員会の承認後から早急に介入研究を開始する。また、インタビューデータの分析を進め、論文化し発表することも進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本の産科医療施設における共有意思決定の実態~医療者を対象とした質問紙調査の結果~2021

    • 著者名/発表者名
      有森直子、堀内成子、瀬戸山陽子
    • 学会等名
      第25回聖路加看護学会

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公開日: 2021-12-27  

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