• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

看護師の生活に即した夜勤適応方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17H04430
研究機関京都大学

研究代表者

若村 智子  京都大学, 医学研究科, 教授 (40240452)

研究分担者 山口 曜子  大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50381918)
米浪 直子  京都女子大学, 家政学部, 准教授 (70291979)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード夜勤 / 光 / パフォーマンステスト / 排尿リズム
研究実績の概要

本研究は、看護師が健康的に夜勤を行うための実践可能な生活方法を、交代性勤務の経験がある看護師の視点で明らかにすることが目的である。具体的な方法とは、概日リズムを同調させる因子を考慮に入れて、光、食事などを工夫することである。
令和元年は、平成30年度に行った実験の解析と、あらたに1つの実験を行った。
夜間の青色波長は、ヒトの概日リズムを後退させ、夜勤中の光としてはよいとはいえない。日中の青色波長がヒトに及ぼす影響を平成30年度に検証した。青色光が赤色光に比較して、直腸温最低値出現時刻が有意に前進した。また、唾液中メラトニンの値でも検討した。この結果から、日中の青色光は、太陽に浴びることの大切さを示し、いつもブルーライトカットをするかどうかは、検討が必要であることが明らかになった。
実際の深夜に行った模擬夜勤で計測したパフォーマンステストで、夜勤の前半と後半でののテスト結果を比較した。正確率や、エラー数など、それぞれのテストによって評価の単位が異なり、テスト同士で比較できないので、効果量を算出し、検討した。視覚機能が最も夜勤での疲労の状態を表している可能性があることを明らかにした。今後の夜勤での検証のときの指標になりうる。
また、排尿の概日リズムを一定の生活環境下のもとで明らかにする実験を行った。夜勤での検証をする前に、現実の生活環境下でのヒトの排尿に関する概日リズムのまとまった報告が国内外でも存在しなかったからである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

夜勤での実態把握を行う前に、基礎的なデータが不足していることが明らかになった。今回の研究成果は、どの研究課題も日常の生活条件での結果を示している。この成果は、夜勤の研究の基礎として重要な準拠枠となると思われる。排尿の実験を完了するために令和2年度配分予定の経費を使用した。有効なサンプル数を得るためである。

今後の研究の推進方策

令和元年度までのデータをまとめて行く予定である。追加のデータ収集等は予定していない。今回得られた成果は、最終年としていくつかの学会にシンポジウムや交流セッションとして応募しており、発表し、皆様からご意見を伺う予定であった。しかしながら新型コロナウイルス感染の拡大により、順次学会等が延期になっており、先行きの見通しは不透明である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 日中の青色光曝露が夜間のメラトニン分泌に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      中本五鈴
    • 学会等名
      日本生理人類学会第80回大会
  • [学会発表] 看護師と交代制勤務2019

    • 著者名/発表者名
      初治沙矢香
    • 学会等名
      第39回日本看護科学学会学術集会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi