研究課題
基盤研究(B)
わが国での看護師の職場や彼らの生活スタイルに即した、交代制勤務への対策を提言できる研究は少ない。その背景には、わが国の看護界独自の交代制勤務の考え方が存在する。そこで、わが国でよく用いられる看護師の変則交代勤務を基本におき、健康的過ごすための生活に関する3つの研究を行った。これらの成果は、交代制勤務者の夜勤中のパフォーマンス研究の方法論を含め、生体リズムを考慮しながら、いかに日々の生活を考えるべきかを明らかにした。
看護学
夜勤中は、Visual LearningとVisual Memory領域に影響を受けやすい可能性があることが明らかになった。また、当然のことながら、太陽光に含まれる青色光は、日中に浴びることが、生体リズムの維持は重要であることが明らかになった。ブルーライトカットの日中の使用には、シフトワーカーの生活においても注意が必要であることが示された。さらに、光環境と尿排泄の研究では、日中の光曝露のあるなしで比較すると、尿の排泄タイミングが異なることを明らかにした。今回の結果は、シフトワーカーの生活にどのような影響を及ぼすかは、まだ不明であるが、何らかの影響を与えている可能性を示唆した。