研究課題
本研究の目的は,従来実施されている看護技術方法に創意工夫を加え,新たな臨床看護実践知の創造を容易にするために,セレンディピティ(思わぬものを偶然に発見する,ひらめくことのできる能力)を誘発できるような看護技術学習モデルを構築することである.そのために,①開発済みの「看護実践知」映像データベースを充実させ,②それらから創意工夫が必要な部分(例:類似シーン)を容易に抽出・解析できるようAI(人工知能)技術を活用したシステムを開発した上で,③セレンディピティの誘発と新たな看護技術方法の創出効果を評価することである.前年度から引き続きセレンディピティ誘発型学習モデルおよび類似映像シーン抽出アルゴリズムとプロトタイプシステムについて検討した.検討にあたり,昨年度定義した「セレンディピティ度」と臨床看護師を対象に行った血管難易度別の採血技術実施実験結果から,採血の成否と技術改善状況,脳波や脳血流量,視線データならびにその時の思考について分析を行い,その結果について国内および国際会議で発表を行った.データ分析の結果,採血技術の成否や血管の難易度によって脳血流量や脳波の変動や視線の動きに特徴がみられた.しかし,セレンディピティを人為的に誘発するためには,個人の日ごろの考え方の差も考慮しなければならないことが示唆された.新たな看護技術方法として,脳波や脳血流量,視線を計測し,熟練者と比較・内省することにより,そのデータに近づけるような学習方略が考えられる.
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)
HEALTHINF
巻: 5 ページ: 687-692
巻: 5 ページ: 699-704
教育システム情報学会 2019年度学生研究発表会(コロナ禍で中止)
巻: 無 ページ: 125-126
JSiSE Reserch Report
巻: Vol37 No.7 ページ: 23-30
巻: Vol37 No.7 ページ: 31-38
巻: Vol37 No.7 ページ: 39-46
トレーニング科学
巻: Vol.30(4) ページ: 253-261
信学技報
巻: Vol.118(509) ページ: 11-15
Studies in Health Technology and Informatics
巻: 264 ページ: 1720-1721
10.3233/SHTI190614
JSiSE2019 第44回全国大会講演論文集
巻: 無 ページ: 147-148
巻: 無 ページ: 269-270
医学書院 看護教育
巻: OCT Vol.60 No.10 ページ: 0835-0845
第39回医療情報学連合大会論文集
巻: Vol.39(Suppl) ページ: 917-920
http://www.kis.osakafu-u.ac.jp/~majima/