研究課題
わが国では、ライフスタイルの変化、医療技術の進歩を背景に、疾病構造は感染性疾患からがんや生活習慣病をはじめとした慢性疾患中心へ変化した。慢性疾患の管理は、原疾患、危険因子に応じた薬物療法に加え、生活習慣の改善が重要である。一方、高齢化、家族形態やライフスタイルの多様化に伴い、患者の療養におけるニーズも複雑化し、医療者には包括的、個別的な患者支援が求められる。これに対し、限られた人材、時間の中での効果的、効率的な保健指導が課題である。そこで本研究では、研究者らが長年に亘り構築してきた慢性疾患患者への遠隔看護の情報および遠隔看護経験の豊かなエキスパート看護師からのヒアリングをもとに、潜在化している新しい知の発見と、効果的な介入を特定するために2つの研究を実施した。研究1:慢性疾患患者に対し、行動変容の促進と重症化予防を支援する最適な遠隔看護アルゴリズムを構築した。このアルゴリズムでは、慢性疾患患者に対する遠隔看護において、エキスパートの看護師の包括的・予測的アセスメント、セルフマネジメント教育、関係構築や行動変容を促すコミュニケーションのプロセスや方策を明らかにした。研究2:保健指導の音声情報を解析することにより、患者の発話内容や音声の特徴から行動変容に対する意欲を判定するシステムを開発した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件)
BMC Nursing
巻: - ページ: -
https://doi.org/10.1186/s12912-020-0409-0
Industrial Health
doi: 10.2486/indhealth.2018-0201
International Heart Journal
巻: 60(6) ページ: 1293-1302
doi: 10.1536/ihj.19-313
看護実践の科学
巻: 44(9) ページ: 52-58