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2017 年度 実績報告書

AYA世代にある小児がんサバイバーの移行期ケアを支える看護者育成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17H04444
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

林 直子  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30327978)

研究分担者 小林 京子  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30437446)
鈴木 久美  大阪医科大学, 看護学部, 教授 (60226503)
森 明子  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60255958)
中山 直子  横浜創英大学, 看護学部, 講師 (50510244)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードがん看護 / 小児がんサバイバー / AYA世代 / 移行期ケア / 教育プログラム
研究実績の概要

1.研究班全体会議の開催
本科研開始にあたり、看護専門分野3領域(小児看護学、がん看護学、ウィメンズヘルス助産学)3名の研究分担者、小児科、血液腫瘍科、女性総合診療部の各科に所属する医師、オンコロジーセンター・ブレストセンター、小児科外来・病棟に務める看護師(がん看護専門看護師、不妊症看護認定看護師、がん化学療法看護認定看護師、乳がん看護認定看護師)、看護研究から成る研究メンバーで全体会議を行た。本会議で研究全体の方向性を確認し、本年度の進行について確認、さらに今後のデータ収集について意見交換を行った。その結果、現在小児がんサバイバー(CCS)に関する多くの調査が進行しており、インタビュー、質問紙調査が重複して行われていること、調査対象の窓口となる患者・家族団体は常に調査対象になっていることなどが指摘され、対象リクルート方法を再考することとなった。まずは、小児診療科の診療録調査を先行して行うこととし、倫理審査に向け計画書作成を開始した。
2.AYA世代にある小児がんサバイバー(CCS)の移行期ケア・支援・看護に関する文献調査
検索語を特定し論理演算を特定、データベースの検討しできるだけ多くの論文がヒットするよう検索を繰り返した。検索語は最終的に小児がんサバイバー、AYA世代、晩期障害、精選機能障害、移行期支援、両機フォローアップ、サバイバーシップケアとした。併せて関連する叢書のリストアップを行った。
3.小児がん経験者への長期フォローアップとケアに関するシンポジウムの開催
「小児がん経験者への長期フォローアップケアーその基礎となるエビデンスとアセスメントを看護ケアへ」と題したセミナーを、2018年3月10日に開催した。「基礎となる治療とエビデンス」「看護ケア」「小児がん経験者の自立と就労」の3部構成とし医師、看護師、サバイバーの講演の後参加者とのディスカッションを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

全体会議と作業分担、ならびにレビュー作業とカルテ調査の準備、インタビュー調査の準備を執り行うことができた。また将来作成予定のe-learning教材に関して、全段階準備として、コンテンツに取り込む内容を検討できた。

今後の研究の推進方策

・対象(CCS)リクルート方法については、必ずしも患者団体を介さずに実施できる方法を検討する。
・カルテ調査については、既に集積されている既存データの活用について検討する。
・文献レビューのレビューチーム強化のため、研究協力者のほか学内大学院生のRAも組み入れて早々に行えるよう準備を進める。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 女性がんサバイバーの妊孕性温存に関する意思決定過程2018

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子、林 直子
    • 雑誌名

      聖路加国際大学紀要

      巻: 4 ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] EBN実践スキル「エキスパートナース育成事業」報告 がんと就労 その人らしく生きることを支える 日本がん看護学会教育・研究活動委員会報告(2015~2016年度)2017

    • 著者名/発表者名
      菊内 由貴, 藤田 佐和, 上杉 和美, 橋口 周子, 小迫 冨美恵, 鈴木 久美, 林 直子,他3名
    • 雑誌名

      日本がん看護学会誌

      巻: 31 ページ: 145-148

  • [雑誌論文] 日本におけるがん看護研究の優先性 ―2016年日本がん看護学会会員によるWeb調査― 教育・研究活動委員会報告(平成27~28年度)2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木久美、林 直子、藤田佐和、小笠美春、樺澤三奈子、他7名
    • 雑誌名

      日本がん看護学会誌

      巻: 31 ページ: 57-65

  • [雑誌論文] 女性がん患者のリプロダクティブヘルスに関するオンコロジーナースの学習と連携のニーズ ―妊孕性温存療法に焦点を当てて―2017

    • 著者名/発表者名
      森 明子、樺澤美奈子、松尾七重、林 直子、中山直子
    • 雑誌名

      日本がん看護学会誌

      巻: 31 ページ: 137-144

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 乳がん早期発見のための乳房セルフケアを促す 教育プログラムの効果2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木久美、大畑美里、林 直子、府川 晃子, 大坂 和可子, 池口 佳子, 小松 浩子
    • 雑誌名

      日本がん看護学会誌

      巻: 32 ページ: 12-22

    • 査読あり
  • [学会発表] 女性乳がん患者の診療に携わる医師の妊孕性温存に関する知識・態度・実践の現状―全国がん診療連携拠点病院を対象とした横断調査―2018

    • 著者名/発表者名
      林 直子、高橋奈津子、中山直子、森 明子、鈴木久美、松本文奈、池田真紀子、牧野晃子
    • 学会等名
      第8回 日本がん・生殖医療学会学術集会
  • [学会発表] 女性乳がん患者のケアに携わる看護師の妊孕性温存に関する知識・態度・学習ニードの現状―全国がん診療連携拠点病院を対象とした横断調査―2018

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子、林 直子、中山直子、森 明子、鈴木久美、松本文奈、池田真紀子、牧野晃子
    • 学会等名
      第8回 日本がん・生殖医療学会学術集会
  • [学会発表] がん・生殖医療における看護職の役割2018

    • 著者名/発表者名
      林 直子
    • 学会等名
      第8回 日本がん・生殖医療学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] Process of Enhancing Stress Coping Skills through the Illness Experience of Patients with Recurrent Breast Cancer2017

    • 著者名/発表者名
      Suzuki K., Yamauchi E., Hayashi N., Fukawa A.
    • 学会等名
      AONS(Asian Oncology Nursing Society) in Beiging
    • 国際学会
  • [学会発表] 外国人患者のケアに携わる救急外来看護師の異文化間看護能力に関わる2017

    • 著者名/発表者名
      浅川翔子、林 直子、中山直子
    • 学会等名
      第37回日本看護科学学会学術集会
  • [学会発表] 乳がんサバイバーの妊孕性温存に関する意思決定過程における女性の生き方2017

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子、林 直子
    • 学会等名
      第37回日本看護科学学会各術集会
  • [図書] 成人看護学 成人看護技術(改訂第2版)2017

    • 著者名/発表者名
      野崎 真奈美、林 直子、佐藤 まゆみ、鈴木 久美
    • 総ページ数
      408
    • 出版者
      南江堂
    • ISBN
      4524254188
  • [図書] 小児,思春期・若年がん患者の妊孕性温存に関する診療ガイドライン 2017年版2017

    • 著者名/発表者名
      一般社団法人 日本癌治療学会
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      金原出版
    • ISBN
      4307301293

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公開日: 2019-12-27  

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