研究課題/領域番号 |
17H04447
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉沢 豊予子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80281252)
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研究分担者 |
中村 康香 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10332941)
尾崎 章子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (30305429)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 生涯看護学 / 男性性 / ケアリングマスキュリニティ |
研究実績の概要 |
これまでの研究を振り返りかえり2つの研究を実施した。一つはは、男性のケア力(育児・介護)が男性性に影響することをが昨年度の研究で明らかにしたことから、今までの古典的男性性とは異なる新しい男性性となる「ケアリングマスキュリニティ」を測定するスケールの開発とその信頼性、妥当性の検討を行った。標準的なスケール開発方法の手順にのっとり、「ケアリングマスキュリニティ」の概念を「支配とそれに関連付けられた特性を拒否」「「肯定的感情」「相互依存」「関係性」の4つの概念から59項目を6リカートスケールで作成した。妥当性のためにほかに3つの尺度を利用した。対象は、20-60歳の450名で、WEB調査を行っている。分析は探索的因子分析及び確証的因子分析、妥当性の検討には、構成概念妥当性、基準関連妥当性、基地集団妥当性の検討を行った。信頼性は、内的一貫性および再テスト法を実施した。4概念39項目で収束し妥当性は、収束妥当性、弁別妥当性、尺度化成功率は100%であった。基準関連妥当性、既知集団妥当性においても良好であった。「ケアリングマスキュリニティスケール」は、使用できる尺度であり、男性性は、男性のケア力に影響を与える要因であることを明らかにすることとなった。2つ目の研究は、育児世代の男性のケア能力への影響を量的研究で明らかにしたが、質的にどのようなケア体験をしているのか、育児休暇を取得した、父親のインビューから明らかにした。対象は、男性が育児休暇を取得することを推奨している企業から1-2年間で育休を取った5名の男性にインタビューを実施した。対象人数が少ないため5人それぞれの体験が示された。育休を取ることで、「育児への自信の獲得」「切り離し、引き戻された仕事への思い」「小さい時から育む父子関係」「本当のイクメン」「過酷の中のやりがい」というように多様な体験をしていた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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