研究課題/領域番号 |
17H04453
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
横手 直美 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (10434573)
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研究分担者 |
鳥越 郁代 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (30217591)
岡倉 実咲 中部大学, 看護実習センター, 助手 (40736740)
山下 恵 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (70347425)
竹内 佳寿子 園田学園女子大学, 人間健康学部, 助教 (70749192)
中山 知未 中部大学, 看護実習センター, 助手 (60847599)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 緊急帝王切開 / 妊婦 / 適応 / 出産前準備教育 / アプリ開発 |
研究実績の概要 |
緊急帝王切開(以下、緊急帝切)では過酷な出産体験がトラウマとなる場合もあり、心的外傷後ストレス障害や急性ストレス障害が問題視されている。私たちはローリスク妊婦の緊急帝王切開に対する適応力を高めるための出産準備教育プログラム(PEACE)を開発した。2019~2020年度は、情報提供のツールと方法にバリエーションを持たせるために、どの介入方法(ブックレット+助産師による説明、タブレット版アプリの閲覧)が効果があるかを効率性、経済性を考慮したStepped-wedge designを用いて検証した。 予定していた協力施設が不参加になったため、新たに研究協力施設を開拓し、計5施設で介入研究を実施した。途中、新型コロナウイルス感染症予防対策のためにブックレットによる介入の場であった母親教室が閉鎖され、介入を中断した時期もあった。最終的に妊娠後期の介入群で調査票を回収できたのは624人で、内訳はブックレット群300人、タブレット群324人だった。このうち、実際に緊急帝切となった褥婦27人(ブックレット群13人、タブレット群14人)に産褥5日、1カ月に縦断調査を行った。対照群は各協力施設で介入開始前に通常の準備教育を受け、緊急帝切で出産した29人だった。 妊娠後期の調査では、いずれの教材も高評価だった。実際に緊急帝切となった褥婦の対照群と介入群との間では、実際の適応度、出産満足度、PTSD様症状の程度(IES-R)は産褥5日目、1カ月ともに有意差はなかった。産後うつ症状(EPDS)は2時点ともに介入群が有意に低かった。 本研究のみではPEACEのツールとして、ブックレットとタブレット版アプリの優劣を結論づけることはできないが、新型コロナウイルス感染症によって集団指導が制限されたこともあり、各施設のマンパワー、外来診療システムや妊婦の好みによってツールを選択できることも必要だと考える。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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