研究課題
本研究では、心不全患者と家族の在宅移行を支援するための介入プログラムを構築するために、介入の対象を患者と家族に分け、各々の在宅移行ならびに在宅療養の継続における課題を明らかにし、効果的な介入方法を検討している。前年度は調査研究の進行中にCOVID-19の感染拡大を受け、調査が一時中断した。研究を円滑に進めるために、対象者数をやや縮小し、調査研究を再開し、患者、家族を対象とした調査研究のデータ収集を完了することができた。調査研究の結果を踏まえ、患者、家族に対する在宅療養支援を目的とした介入プログラムの構築に着手し、支援プログラム全体の構成を構築し、家族への教育支援ブックレットの作成、調査研究や文献検討の結果から、心不全患者の自宅療養を支援する家族に対し、療養支援に必要な知識、療養支援技術に関する情報や家族の身体的、精神的安定を促すための情報の提供を行うことで、結果的に患者のアウトカムの向上につながる可能性が示された。本年度は、患者、家族への支援プログラムとして、知識や情報の提供に加えて、Teach-Back methodやパートナーシップサポートなどで構成されるコーチングフレームワークによる支援方法を開発した。さらに、既存の患者用手帳や国内外のガイドライン、心不全の家族支援に関する国内外の研究報告や提言などを参考に、療養支援ハンドブックを作成した。さらに、看護師主導の本プログラムの実施可能性を確認し、臨床現場での活用の可能性を見出した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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