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2018 年度 実績報告書

訪問看護師のための高度フィジカルアセスメント実践教育ツールの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17H04463
研究機関豊橋創造大学

研究代表者

藤井 徹也  豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (50275153)

研究分担者 佐藤 美紀  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (10315913)
長谷川 小眞子  福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (20269591)
水野 美香  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (20405228) [辞退]
西尾 亜理砂  愛知県立大学, 看護学部, 講師 (40551239)
中山 和弘  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
篠崎 惠美子  人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
栗田 愛  人間環境大学, 看護学部, 助教 (50759149)
山口 直己  豊橋創造大学, 保健医療学部, 准教授 (70434579)
箕浦 哲嗣  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (80315910)
酒井 一由  藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (90215583)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード訪問看護
研究実績の概要

訪問看護師のためのフィジカルアセスメント研修内容を検討するため、A県訪問看護ステーション連絡協議会に登録している訪問看護ステーションのうち、2017年度に回答が無かった事業所へ郵送で協力依頼を行った。73名の回答を対象として、研修を受けたい項目のうち、半数以上が日ごろより実施困難さやアセスメントの困難さを感じていた項目は『胸部・呼吸』『腹部』『皮膚』などであった。「毎日行っている」、「週に1回以上行うが毎日行うほどではない」を合わせて半数以上が回答した項目は、『外陰部の観察』、『肛門の観察』などであった。今回の研修会の内容は『胸部・呼吸』『腹部』『皮膚』として研修プログラムを作成した。その後、プレ研修会を開催し、改善内容を確認した。その結果、『皮膚』関しては、『掻痒の訴えの対応』、『褥瘡の統一した評価の修得』などの希望があった。『胸部・呼吸』では、『アセスメントの評価』『異常であるかの判断』などがあった。『腹部』では、『イレウス等緊急対応』『腹水の増加の判断』などであった。同時に活用するシミュレーターの評価を行った。胸部・呼吸に関するシミュレーターについては、数を増やすこととなった。腹部については、新たなシミュレーターを加えることとなった。また、遠隔地ケア支援については、ホストパソコンとスマートグラス間の情報量の確認試験を実施し、想定される情報量の通信には、支障がないことが確認された。バーチャル教材に関しては、呼吸に関する情報についての資料作成をして、研究者間で評価を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

モデル県であるA県訪問看護ステーション連絡協議会に登録されている訪問看護ステーションに所属する訪問看護師から、フィジカルアセスメント研修会に関する内容を質問紙により、調査を行った。その結果は、研修会は6ヶ月に3回の研修会を設定することと、開催場所を60分ぐらいで移動できる範囲で実施を希望していた。A県内の訪問看護ステーション連絡協議会からも意見を確認して、まずはA県を訪問看護ステーションの所在地の近隣での地区分割で5区分として実施することが適切であると考えた。研修内容は、プレ研修会を開催し改善点などを確認し、研究担当者間でデータを共有して、研修会の内容を再考した。また、教育システムの構築に関しては、当初計画の予定どおりに進んでいる。遠隔地ケアシステムについては、ホストパソコンとスマートグラス間の情報通信の状況を距離、情報量のテストを実施し、一定量の情報を修得できることを確認できた。また、バーチャル教材の開発については、アプリケーションツールのシステムの検討を行い、データ内容の確認をしながらシステム構築を進めている。このことから、遠隔地ケアシステムおよびバーチャル教材の開発についても当初の計画どおりに進んでいると考える。

今後の研究の推進方策

教育システムの構築に関しては、フィジカルアセスメント研修会を10月までに5ブロックで実践する。実践前後と受講後に実践への活用について質問紙調査を行う。また、各ブロックで30~40名定員募集し、開催する予定であるが、統計上の必要な回答数(100名程度)が得られない場合は、再度研修会を開催する予定である。同時にモデル県以外で実践できる県を検討し、実施する予定である。また、参加条件として開催場所まで60分以内の希望があったため、所在地別の研修グループと相談しながら開催場所を決定する。受講した毎回の研修終了時と全ての研修の終了時に質問紙調査で評価を行う。その内容については、各グループの研修会が終了した時に改善点を抽出する。また、研修内容を録画し、パソコンで担当研究者へe-ラーニングとして復習できるようにする。遠隔地支援については、山間部でのホストパソコンとスマートグラス間の情報通信の状況を距離、情報量のテストを行う予定である。プレテスト確認後に可能なグループから実践を依頼し、データを蓄積する予定である。蓄積したデータについては、毎月末に研究者のホストパソコンに集約をして、グループ間の内容の統一性を保つようにする。バーチャル教材の開発については、システムの完成を目指し、利用できる教材から協力を得られた訪問看護師に使用してもらい評価を受ける予定である。バーチャル教材の評価は、毎月ネット上で研究者のホストパソコンに配信してもらう予定である。本年は、複数学会で発表を予定でしている。

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公開日: 2019-12-27  

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