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2019 年度 実績報告書

訪問看護師のための高度フィジカルアセスメント実践教育ツールの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17H04463
研究機関豊橋創造大学

研究代表者

藤井 徹也  豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (50275153)

研究分担者 佐藤 美紀  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (10315913)
長谷川 小眞子  福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (20269591)
西尾 亜理砂  愛知県立大学, 看護学部, 講師 (40551239)
中山 和弘  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
篠崎 惠美子  人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
栗田 愛  人間環境大学, 看護学部, 講師 (50759149)
山口 直己  豊橋創造大学, 保健医療学部, 准教授 (70434579)
箕浦 哲嗣  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (80315910)
酒井 一由  藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (90215583)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード訪問看護 / フィジカルアセスメント / 看護教育
研究実績の概要

A県訪問看護ステーション連絡協議会に登録している訪問看護ステーションをA~Eの5地区に分け、『訪問看護師のためのフィジカルアセスメント研修会』を開催した。研修会は、前年度までの調査結果で、アセスメントに困難を感じていた『呼吸』『腹部』『皮膚』の内容とし、講義・演習・グループワークで実施した。各研修会では、研修前後と受講後3ヶ月後に質問紙調査を行った。参加者は131名であった。質問紙調査に協力得られた回答を対象として分析した。研修会への参加については、『自分で希望して参加』76.0%、『上司に勧められて参加』30.0%であった(複数回答)。研修会後では、講義は『とても満足・やや満足』95.0%、演習は『とても満足・やや満足』84.3%、グループワークは『とても満足・やや満足』91.7%であった。『呼吸』『腹部』『皮膚』の内容の理解については、『腹部打診』、『腹水観察』以外は85%以上が『理解できた・やや理解できた』としていた。また、今後の実践に活用することができるかについては、『腹部の観察』以外の項目で『活用できる・たぶん活用できる』が80%以上であった。研修会の必要性については、全員が『必要』と回答していた。また、遠隔地ケア支援については、ホストパソコンとスマートグラス間の情報量の確認試験を複数回実施し、想定される情報量の通信には、支障がないことが確認された。バーチャル教材に関しては、2018年度の呼吸に関する情報に詳細なデータを加えた資料作成し、研究者間で評価を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

モデル県であるA県訪問看護ステーション連絡協議会に登録されている訪問看護ステーションの所在地別に5地区に分割を行った。各地区の訪問看護ステーションに所属する訪問看護師を対象に『訪問看護師のためのフィジカルアセスメント研修会』を開催した。各研修会には、19~34名が参加した。得られた回答内容の分析を行い、効果的な研修会について検討できた。他県の訪問看護師への研修会については、実施直前にCOVID-17の影響により規模を縮小して実施したため、数名の対象者への実施となった。教育システムの構築に関しては、当初計画の概ね予定どおりに進んでいる。遠隔地ケアシステムについては、ホストパソコンとスマートグラス間の情報通信の状況を場所、距離、情報量を変化させた試験を複数回実施し、一定量の情報を安定して実施できることを確認ができた。また、バーチャル教材の開発については、詳細な情報・データをアプリケーションツールのシステムに組み込み、データ内容の確認をしながらシステム構築を進めている。このことから、遠隔地ケアシステムおよびバーチャル教材の開発についても当初の概ね計画どおりに進んでいると考える。

今後の研究の推進方策

教育システムの構築に関しては、フィジカルアセスメント研修会をモデル県および他の県において複数回実施して、効果的な訪問看護師のためのフィジカルアセスメント研修会の内容を完成する予定である。また、COVID-19の影響で対面式の集団研修会が困難な場合は、Webを活用して実施する予定である。そのため、遠隔ケアシステム担当者からも情報を得ながら進める予定である。遠隔地支援については、最終年として山間部でのホストパソコンとスマートグラス間の情報通信の状況を訪問看護師に実践的に活用してもらい、距離、情報量の状況把握と活用についての反応を収集、分析して完成予定である。同時に蓄積したデータについては、毎月末に研究者のホストパソコンに集約をして、グループ間の内容の統一性を保つようにする。バーチャル教材の開発については、システムの完成を目指し、利用できる教材から協力を得られた訪問看護師に使用後の評価を分析して、バーチャル教材の完成を目指す。バーチャル教材の評価は、毎月ネット上で研究者のホストパソコンに配信してもらう予定である。得られた結果は、複数の学会で発表および論文化を目指す。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] A県の訪問看護師が希望するフィジカルアセスメント研修会の実施方法に関する調査2020

    • 著者名/発表者名
      藤井徹也、山口直己、栗田愛、佐藤美紀、西尾亜里砂、長谷川小眞子、箕浦哲嗣、酒井一由、中山和弘、篠崎惠美子
    • 雑誌名

      豊橋創造大学紀要

      巻: 24 ページ: 39-50

    • 査読あり
  • [学会発表] 訪問看護師のためのフィジカルアセスメント研修会に必要な項目についての検討-第2報実施頻度とアセスメントの困難さの視点から-2020

    • 著者名/発表者名
      山口直己、藤井徹也、篠崎惠美子、栗田愛、長谷川小眞子、箕浦哲嗣、佐藤美紀、西尾亜里砂、中山和弘
    • 学会等名
      第24回日本看護研究学会東海地方会学術集会
  • [学会発表] Construction of safe and inexpensive communication environment for visiting nurse2019

    • 著者名/発表者名
      Mionoura T.,Nishio A.,Sato M.,Yamaguchi N.,Kurita A.,Fujii T.
    • 学会等名
      International council of nurses
    • 国際学会
  • [学会発表] 訪問看護師のためのフィジカルアセスメント研修に必要な項目についての検討2019

    • 著者名/発表者名
      藤井徹也、山口直己、篠崎惠美子、栗田愛、長谷川小眞子、箕浦哲嗣、佐藤美紀、西尾亜里砂、中山和弘
    • 学会等名
      日本看護研究学会第45回学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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