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2021 年度 研究成果報告書

中東・アフリカ・南米の水質汚染解析による都市排水ユニバーサルマーカーの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04476
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 環境動態解析
研究機関東京農工大学

研究代表者

高田 秀重  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70187970)

研究分担者 O.A Siaw  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人語学教員 (10293549)
水川 薫子  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (50636868)
多羅尾 光徳  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60282802)
熊田 英峰  東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (60318194)
渡邉 泉  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30302912)
鈴木 聡  愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (90196816)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードコプロスタノール / ステロール類 / 直鎖アルキルベンゼン / 合成甘味料 / 抗生物質 / モニタリング
研究成果の概要

イラン、レバノン、インド、マレーシア、ベトナム、カンボジア、および台湾で現地調査を行い、コプロスタノール、直鎖アルキルベンゼン(LABs)、合成甘味料、抗生物質の下水マーカーとしての有効性を比較した。コプロスタノールが最も高感度なマーカーであると結論づけられた。イラン、カンボジアでの現地調査では0.01%の下水の混入が検知可能であった。ただし、家畜排水の寄与も観測された。24-エチルコプロスタノール/コプロスタノール比による家畜排水と識別手法を開発し、抗生物質の組成比との比較からその妥当性が確認された。大腸菌との比較から、水浴適基準として250 ng/Lが提案された。

自由記述の分野

環境汚染化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

各マーカーの特徴を明らかにした上で、優先して測定すべきマーカーやその基準を定量的に明らかにした点で、今後のモニタリング計画を考える上で意義深い。特にこれまでのステロール組成の比較からは困難とされていたヒト糞便と豚糞便の区別を24-エチルコプロスタノールを用いて可能にした点は学術的にも実務的にも意義深い。本研究成果は今後汚染状況の経年的な推移を追うためのモニタリングを行う際の測定項目の選択のための基礎となるものであり、汚染モニタリングにとって、重要な礎を提供するものである。

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公開日: 2023-01-30  

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