研究実績の概要 |
研究初年度として本邦(名古屋大学)を始め、各国大学倫理委員会にコホート研究の継続を前提とした研究内容を申請した。当初計画よりやや遅延気味ではあるが概ね達成されつつある。即ち、中国・雲南省昆明、四川省成都地域及び韓国・ソウル及び近各々の近郊の長寿地区を検討、特定し、対象者より研究への協力を順次依頼をしている。米国,イタリアでも研究地の特定,内容の承認を目指している。自立後期高齢女性を対象とし、計600名程度を目標に協力者を確保しつつある。 I)初回、被験者の各種調査内容を認可研究費の元に再度検討し初回は、長寿者を含む後期高齢症例に以下を診る方向とした。問診等1) HRT(ホルモン補充療法,漢方薬や一部骨粗鬆症薬での治療も参考調査する)及び各生活習慣病治療状況(種類,服薬内容,期間) 2)病名,合併症,悪性腫瘍,血栓性疾患,精神疾患(含認知症)の家族歴 3)上記1)以外の併存疾患治療内容 4)QOLの希望,living will 5)ADL等高齢者総合機能評価。II)診察,採血等は基礎指標値として 1)身長,体重,腹囲,血圧,血液脂質値等の生化学検査値,2)高感度エストロゲン血中濃度。各国の血液生化学検査値は本邦検査機関との2重測定で信頼度確認済。SNPと一部検査(NOx等)は中国以外は申請者が収集し集中解析する。感染症(HCV,HIV,梅毒等)は本人同意を確認の上、施行することとし、中国は血液等の海外搬送を認めておらずキットでの現地測定につき関連機関に許可を申請している。
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