研究課題/領域番号 |
17H04524
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
包 聯群 大分大学, 経済学部, 教授 (40455861)
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研究分担者 |
原 聖 青山学院大学, 文学部, 客員教授 (20180995)
児倉 徳和 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70597757)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 満洲語 / 言語継承 / 言語政策 / 言語保護 / 言語復興 / 危機言語 / 満洲語教育 / 三家子満族村 |
研究実績の概要 |
2020年度において、三家子村民の満洲語の習得進度や状況などを把握し、関係資料を収集した。また満洲語習得の社会ネットワークの状況、WeChatによる満洲語習得状況などの情報収集や確認を行い、言語と文化継承活動の環境整備を確認し、アドバイスをした。 コロナの関係で現地入りができなかったため、調査項目を作成し、研究協力者のA氏に依頼をし、現地調査を代替させ、母語話者に満洲語の物語を語ってもらい、録音と録画をしてもらった。そして、収集した満洲語の物語を整理し、転写や解釈作業を行った。 2020年12月26-27日に「第八回 日中国際ワークショップ 現代中国における言語政策と言語継承ー少数言語を中心に」を開催し、成果の一部を『現代中国における言語政策と言語継承』(第5巻、2021年3月)に掲載した。 2021年7月31日に「第九回 日中(英)国際ワークショップ 現代中国における言語政策と言語継承-トランスランゲージングについて考える」(講演会)をオンラインにて開催した。2021年12月25日に「第十回 日中国際ワークショップ 現代中国における言語政策と言語継承-多言語の視点から 」(The 10th Japan-China Workshop Language Policy and Language Inheritance in Modern China: From a multilingual perspective)をハイブリットにて開催し、分担者がそれぞれ司会とコメンテータとして対面とオンラインで参加した。また当研究成果の一部を『現代中国における言語政策と言語継承』(第6巻、2021年3月)に収録した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現地調査できず、予定より少し遅れているが、おおむね満洲語に関する現地情報や物語などの収集(録音録画)を行うことができた。 予定とおり、満洲語に関する調査データについて転写をし、分析やまとめを行った。また、現地の協力者らに連絡を取り、村民らの満洲語の学習状況を確認している。コロナの影響を多少受けているが、協力者の代替調査が実現できたことにより、研究は概ね進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
現地の状況を注視し、緊密に連絡を取り、その動向を把握し、可能なら現地調査を行う。また今までの調査によって得られたデータの分析をし、まとめを行う。
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