研究課題/領域番号 |
17H04525
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
佐々木 愛 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 教授 (00362905)
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研究分担者 |
戸田 裕司 常葉大学, 外国語学部, 教授 (10242794)
小川 快之 国士舘大学, 文学部, 教授 (10400798)
大澤 正昭 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30113187)
石川 重雄 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (50636678)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 宋代 / 墓 / 家族 / ジェンダー |
研究実績の概要 |
海外調査科研である本研究課題は中国現地において宋代の古墓調査実施することを研究の柱としており、事業最終年度にあたる2020年度に最終の中国調査を行い研究を総括する予定としていた。ところが、2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大によって現地調査ができず、2021年度に予算を繰り越して収束を待った。しかし、結局2021年度も感染は拡大し、中国渡航・現地調査が行えるようになる見込みが立たなかった。そのため、以下のように研究方針を変更した。①調査を断念し、これまでの現地調査を総括することにした。本科研による現地調査は結局5回に止まることになったが、しかし我々は2012年から自費等で調査を行い、総計11回の調査を行っているためこれらも含め調査全体の総括を行った。調査地は主として中国南方―福建・江西・浙江の各地であったが、2019年5月にこれら南方との比較に適当な、南北の境界地帯である淮河中流域~合肥を調査していたことから、墓葬形式の南方と北方との比較分析を行い、墓葬の南北の差異―淮河中流域では家族集合墓が広範にみられるのに対し、南方では個人墓が中心で夫婦であっても別葬慣行が広くみられること、また南方の調査では母子の墓を至近距離につくる例や祖母と孫を同葬する墓など、滋賀秀三『中国家族法の原理』の叙述とは異なる地方性を明らかにした。これらの総括は報告書『福建・江西・浙江の古墓・史籍調査記2012-2019』として印刷し、関係者に配布した。②墓の現地調査は中国家族史・ジェンダー史研究の発展のために行うという位置づけであったが、現地調査ができなくなったことにともない、中国の宋墓の発掘調査報告書や文献史料にもとづく研究に切り替え、研究代表者・分担者がそれぞれ著書や論文で研究成果を公開した。特に研究代表者佐々木は中国父系制観念史の研究で2021年11月に第31回蘆北賞を受賞した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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