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2020 年度 研究成果報告書

エチオピアにおけるイスラーム化の史的検証:アラビア文字資料の収集・分析を通してー

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04528
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 アジア史・アフリカ史
研究機関南山大学

研究代表者

石原 美奈子  南山大学, 人文学部, 教授 (20329741)

研究分担者 吉田 早悠里  名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (20726773)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードエチオピア / オロモ / イスラーム化 / スーフィズム / アラビア文字資料 / 歴史構築
研究成果の概要

本研究は、アフリカ北東部でキリスト教徒が多数派を占める国であるエチオピアにおいて、イスラームがどのように浸透・普及したのかについて、とくに19世紀以降のエチオピア南西部のクシ系民族オロモ社会でイスラームの普及に貢献した人々の人生史や彼らの著作を収集することを通して、明らかにすることを目的とした。人生史の収集は、現地に赴いて、人々に口頭でインタビューを実施するほか、ムスリム知識人たちが書き残した手書きのアラビア文字資料を重要な一次資料と捉えて、デジタル・カメラで撮影し、デジタル・データとして保存する作業に取り組んだ。将来的には、アラビア文字手書き資料のデータベースを構築する予定である。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、キリスト教国として知られるエチオピアにおけるイスラームの歴史の一断面を実証的データをもとに明らかにした。19世期以降のエチオピア南西部のオロモのイスラーム化の過程を、ムスリム宗教指導者の個人史を紡ぎ合わせ、アラビア文字資料から読み解くという手法は、文化人類学と歴史学の手法を融合したものであり、「イスラーム化」研究の手法を開拓したという点で学術的意義は大きい。エチオピアの歴史は、一つの民族や地域を単位として研究されることが多いが、「イスラーム化」は、民族・地域・国の境界を越えて人々を繋ぐ現象であり、新たな歴史観を提示する点において社会的意義が大きい。

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公開日: 2022-01-27  

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