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2019 年度 研究成果報告書

コーカサス地方における初期家畜の由来と飼育行動を探る考古科学研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04534
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 考古学
研究機関名古屋大学

研究代表者

門脇 誠二  名古屋大学, 博物館, 講師 (00571233)

研究分担者 中沢 隆  奈良女子大学, 自然科学系, 教授 (30175492)
高橋 遼平  帝京科学大学, その他部局等, 学芸員 (40728052)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード考古学 / 先史学 / 家畜 / 古代DNA / タンパク質 / 西アジア / 安定同位体 / 新石器
研究成果の概要

本研究は、コーカサス地方へ農業が普及した歴史プロセスの一端を明らかにするために、新石器時代の初期家畜の由来と飼育行動に関する分析を行った。家畜の由来に関しては古代ミトコンドリアDNAの系統解析を行い、初期家畜ヤギが外来である可能性を示した。家畜の飼育行動に関しては、酸素・炭素安定同位体分析を行い、家畜ヤギやヒツジ、ウシの一部が高地と低地のあいだを季節的に移牧していた可能性を示した。また、農村内の空間利用に関する分析を行った結果、農民でも時代と地域によって空間利用が多様であることが明らかになり、それは居住形態や習慣に関わると考えられる。

自由記述の分野

考古学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現代の食料生産を支える農業の発生と普及は、人類史における社会経済上の画期であり、考古学・歴史学上の大きな研究テーマである。その中でも主要な穀物(ムギやマメ類)や家畜(ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ)の栽培家畜化が発生した地域が西アジアであり、世界各国の研究者が西アジアにおける農耕の発生と拡散に関する研究を行っている。本研究は、肥沃な三日月地帯で発生した西アジア型農業が、周辺のコーカサス地域へ普及した過程の解明に、古代DNAや同位体分析、タンパク質分析といった複数の理化学的手法を取り入れたのが特色である。国際的な研究テーマを学際的方法によって実施し、日本の人文科学の国際化と学際化の推進を目指した。

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公開日: 2021-02-19  

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