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2019 年度 研究成果報告書

グローバルなアジェンダとなった月経のローカルな状況の比較研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04539
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関大阪大学

研究代表者

杉田 映理  大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (20511322)

研究分担者 新本 万里子  国立民族学博物館, 超域フィールド科学研究部, 外来研究員 (60634219)
小國 和子  日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 教授 (20513568)
菅野 美佐子  国立民族学博物館, 南アジア地域研究国立民族学博物館拠点, 特任助教 (80774322)
松尾 瑞穂  国立民族学博物館, 超域フィールド科学研究部, 准教授 (80583608)
椎野 若菜  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (20431968)
佐藤 峰  横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (20739784)
秋保 さやか  明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (40797164)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード月経 / 国際開発 / 文化人類学 / ジェンダー / 衛生 / ローカル / 文脈 / MHM
研究成果の概要

本研究では、国際開発の支援の対象となった月経を取り巻く現状について、女性人類学者8名がカンボジア、インドネシア、インド、パプアニューギニア、ニカラグア、ケニア、ウガンダそれぞれのフィールドで現地調査を実施し、学校や女子生徒、NGO、政府機関の関係者からの聞き取りを通して、実態を把握した。
女子生徒の月経対処に焦点を絞り、多様な地域の比較研究を行ったことで、月経観(月経がどのように捉えられているか)、宗教や文化とのつながり、月経対処の方法と設備、月経教育など、文脈による違いとその一方での共通性が明らかになった。研究成果は、学会発表、学会誌の特集、ホームページ等で発信し、本の出版も予定している。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義:月経をめぐる文化変容が進行形の中、対象地のローカルなリアリティを捉えた。また、比較研究を通じて、現代の女子生徒の月経を形作る視座を把握することができた。
社会的意義:女性(特に女子生徒)の月経対処が、国際開発のアジェンダとなり支援の対象となる中、国際開発の大きな方針を実践する際に、おなじ「月経」という生物学的女性共通の生理現象であっても、社会的・文化的な文脈、女子生徒たちの実践は大きく異なるため、現場に入り込み、現地の人々の声を丁寧に拾い上げ、ローカルな文脈を読み解くことでこそ、現地の人々の置かれている状況に寄り添った支援が可能となることを示した。

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公開日: 2021-02-19  

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