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2019 年度 実績報告書

海外日本人社会における情報環境の変容とコミュニティの動態に関する比較社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H04561
研究機関特定非営利活動法人社会理論・動態研究所

研究代表者

吉原 直樹  特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (40240345)

研究分担者 橋本 和孝  関東学院大学, 社会学部, 教授 (90198672)
速水 聖子  山口大学, 人文学部, 教授 (90271098)
松本 行真  近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (60455110)
三浦 倫平  横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (10756836)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード比較社会学 / 海外日本人社会 / 情報環境 / コミュニティ
研究実績の概要

当初の研究計画でかかげた文献資料検索、関連研究機関(団体)への訪問調査、一部インフォーマントへのヒアリング等は研究期間内で滞りなく進めることができた。しかし以下の2件については、予想もしなかった事態の生起により研究計画通りに進めることができなかった。すなわち、令和元年8月に予定していた現地調査①の一部が研究協力者の不測の病気により実施できなくなった。さらにCOVID-19のパンデミックにより渡航そのものが不可能になり、令和2年2月の現地調査③の実施を先延ばしせざるを得なくなった。そして結局のところ、調査機関や研究協力者と協議の上、期間内の実施を断念した。とはいえ、研究遂行上どの現地調査も欠かせないため、研究協力者の回復を待つとともに、COVID-19の鎮静化が見込まれる9月以降に未実施の現地調査を実施することにした。また、計画の変更によって途中まで進んでいる成果とりまとめに、調査結果の補填・追加が必要になり、いっそう時間を要することがわかった。そこで成果とりまとめ・成果報告書の刊行を令和3年2月まで延長した。いずれにせよ、研究実績は着実に積み上げており、当初かかげた研究目的は確実に達成されつつある。またメンバー間の役割分担と成果の共有は、上記のような一部現地調査の未実施・延期にもかかわらず、順調に進んでおり、成果報告書の刊行とは別に、研究実績の社会への発信(たとえば、関連学会での発表、関連学会誌・各種紀要等への投稿)が予定されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

上記6で記した通りである。研究実績は着実に積み上げているとはいうものの、残念ながら、一部現地調査が未遂行のままである。しかもその目途がたっていないというのが実状である。何よりもCOVID-19のパンデミックがこうした状態をもたらしており、海外にフィールドを置く本研究の場合、きわめて見通しが立ちづらくなっている。しかしそうしたなかで、カウンターパートナーである研究協力者とは日常的にコミュニケーションを欠かさないようにしており、研究の進捗にできるだけ空白が生じないようにこころがけている。またズーム会議等を定期的に開催して、研究の進捗状況を常に確認するようにしている。それとともに文献資料等はできるだけデジタル・ファイル化し、対面にもとづかない共有をはかり、メンバーの間で分析を進めている。なお、ここで記された進捗状況は、以下の9で記されたものとともに、最終報告書に記載されることになろう。

今後の研究の推進方策

現在までの調査で明らかになったfindingsをできるだけ早く集成するとともに、未遂の現地調査の見通しを明らかにする。COVID-19のパンデミックが未だ続くようであれば、現地調査はあきらめざるを得ないであろう。だとすれば、それに代わる方策を考えなければならず、現在、そのために始めているのは、海外の研究協力者だけでなく国内の関連研究者も参加する、本研究をより広い文脈で検討し展開するための研究会(海外日本人社会研究会)の開催である。それは対面とズームを活用したハイブリッド会議であるが、この会議によって参加者がそれぞれにおしすすめてきた関連研究の到達点が確認されるとともに、相互に摂取することによって、当初かかげた研究目的が比較社会学的に達成される可能性がでてきた。今後、この研究会を隔月で開催する予定であり(対面の場合は、メンバーが帰属する研究機関)、その成果にできるだけ多くの方がアプローチできるような報告書の形で集約することを考えている。もちろんはそれらは別途電子データで提供できるようにする予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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