研究実績の概要 |
今年度は過去3年間で得られたデータの品質管理、および、一部ロガーの現地回収(現地研究協力者による)を行った。沿岸と外洋のクロスカッティングな解析を開始した。 具体的には本研究課題でペルー沿岸にてロガーを設置した2016-2000年のデータを事前検定に基づきロガーごとに観測値を修正し解析可能なデータセットを作成した。対象はAcaplco, Cabo Blanco, Callao, Chicama, Paita, Talara, Mancora, Piscoの8ヵ所で、それぞれを一つのファイルとしてアーカイブし、時系列解析ができるよう、フォーマットを整えた。 海洋地球研究船「みらい」にて投入した深海型自動昇降型ブイに関しても品質管理を実施し、データはJAMSTEC Argoのサイトから公開している。 一部予算を繰り越した2021年度は、COVID-19の感染拡大による海外渡航制限のためにペルーでの沿岸水温モニタリングを中止せざるを得なかった。そこで、ペルー沿岸で実施したデータロガーによる水温モニタリングと同じ機器・方法で、若狭湾で夏季と冬季に温度センサー内蔵データロガ-を2.5m、12.5m、36mの深さに設置し、水温の連続観測を行った。これによりペルーでのロガー解析における機器の信頼性を国内で検証することができた。
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