研究課題/領域番号 |
17H04590
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研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
上村 繁樹 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (60300539)
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研究分担者 |
多川 正 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 准教授 (30390511)
山内 正仁 鹿児島工業高等専門学校, 都市環境デザイン工学科, 教授 (40239843)
大久保 努 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (60581519)
井口 晃徳 新潟薬科大学, 応用生命科学部, 助教 (60599786)
原田 秀樹 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (70134971)
野本 直樹 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 助教 (70802916)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 途上国 / 衛生管理 / 下水処理 / ごみ管理 / 水質汚濁 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、インド、ネパール、マレーシア等の各国の水とごみ行政に係るデータ収集と聞き取り調査を行った。それぞれの国において、下水関連行政とごみ管理行政の関係者やJICAの担当職員等とミーティングを設定し、基本的データの収集と各国が抱える問題点をヒアリングした。 ごみの廃棄物の最終処分場を複数見学させていただき、廃棄物管理に関する各国の行政上の取り組みについても視察した。とくに、廃棄物最終処分場におけるウエィストピッカーに対しての行政上の取り組みに関しては、各国ともに様々な取り組みを行っている印象を受けた。 例えば、ネパールでは、国立自然公園の近隣に設置されたごみの埋立地の調査をし、浸出水が河川の汚濁に与える影響を調査でき、またウエィストピッカーに対する行政の姿勢をヒアリングすることができた。さらに、下水処理行政が河川の水質改善に与える影響について、現地大学、NGO、JICA等のヒアリングから解析できた。インドでは途上国向けの下水処理の今後の方向性と日本発の下水処理に関する適正技術としてのDHS技術の運用に関するデータを得た。マレーシアでは、パームオイル生産現場から発生するパームパンチ、パームトランクなどの農業廃棄物のリサイクルの可能性について、キノコ生産などの日本発の適正技術とのマッチングに関する知見を得た。さらにマレーシアの家庭単位での下水の汚濁負荷量の算出調査を行うことができた。 その他、継続して途上国の下水処理の効率化と水の再生利用に関するデータの整理・蓄積も着々と整っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、中南米を中心として調査する予定である。この調査は既に昨年度に行う予定であったが、様々な事情から延期していた。もともと我々研究グループの得意とする東南アジアで調査を優先して行った。調査結果は非常に充実していると自負しているが、予定を変更せざるを得なかったことから、「おおむね順調に進展している」とした
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今後の研究の推進方策 |
すでに中南米での調査スケジュールの組み立てをほぼ完了している。また国の、下水および廃棄物行政に係るデータ収集と聞き取り調査を行う。それぞれの国において、下水関連行政とごみ管理行政の関係者やJICAの担当職員等と ミーティングを設定し、基本的データの収集と各国が抱える問題点をヒアリングする予定である。
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