研究課題/領域番号 |
17H04594
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木多 道宏 大阪大学, 工学研究科, 教授 (90252593)
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研究分担者 |
志摩 憲寿 東洋大学, 国際学部, 准教授 (90447433)
岡崎 瑠美 芝浦工業大学, 建築学部, 講師 (90780792)
土田 寛 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (00625353)
中島 直人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30345079)
下田 元毅 大阪大学, 工学研究科, 助教 (30595723)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 非正規市街地 / 地域文脈 / 持続的改善 / 自律的コミュニティ / まちづくり |
研究実績の概要 |
Abese地区における社会・空間構造、建設行為、環境改善に関する調査の最終段階として、水・衛生環境に関わる自主的な整備活動事例の悉皆調査を行い、発意主体、資金源、整備と維持管理の主体を特定した。250事例について類型を行った結果、コミュニティ内で計画から整備、維持管理までを一貫して行う「A: 地区内整備・運営型」、コミュニティ外から資金の寄付を受けて整備する「B: 資金援助+地区内運営型」、整備・メンテナンスは行政機関が担い、運営・維持管理はコミュニティ内で実施される「C: 行政サービス+地区内運営型」、行政が計画、整備、維持管理まで一貫して行う「D: 行政指導型」の4タイプがあることがわかった。Aタイプが160事例を占め、シャワー、トイレ、バスルームの整備をコミュニティ自ら発意し、工事と維持管理も一貫して行われた。雑排水用配管と汚水用配管はクランズ会議で発意され、自らのクランズ基金により整備された。その計画・設計は土木工学を学んだキーパーソンが担当している。メンテナンスに労働力が必要な場合は、周辺に居住する知人・若者等を雇用していることも明らかとなった。しかし、南街区の大半はタンク貯蔵型やバイオダイジェスター型(薬剤による固化)のトイレが多く、雑排水もバケツに溜めて自力で開渠まで持ち運ぶ形式が用いられている。50名の住民に対してインタビューを行った結果、健康、安全性、精神的な負担、利便性などで大きな問題を抱えていることが明らかとなった。行政が整備を行うCタイプは86事例と次に多く見られたが、いずれも水道栓とウォータータンクであり、上水設備に限られた。今後、政府による衛生環境の整備の見込みがなく、チーフ(地区代表)を責任者とし、前述のキーパーソンを主要メンバーとしたCommunity-based Companyの設立を進めることを提案し、チーフより同意を得ることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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