研究課題/領域番号 |
17H04596
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
篠崎 正彦 東洋大学, 理工学部, 准教授 (10312175)
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研究分担者 |
内海 佐和子 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (10398711)
齊藤 雅也 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (20342446)
西村 伸也 開志専門職大学, 事業創造学部, 教授 (50180641)
棒田 恵 新潟大学, 工学部, 准教授 (80736314)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 持続性 / ベトナム / 農村 / 民家 / ドゥオンラム / 生活行為 / 温熱環境 |
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス流行の影響によりベトナム現地に渡航しての調査が不可能になり、2年間延期し、2022年9月に現地調査を実施した。ただし、当初予定していたドゥオンラム村と比較対照のための集落での調査は調査許可などの手続きが難しいと判断し、これまで複数回の調査を行い、受け入れに支障の少ないドゥオンラム村での調査とした。また、現地での新型コロナウイルス感染の危険性を減らすために調査メンバーを最小限とした。これにより、調査家屋は3軒にとどまった。以上により、配分された補助金の執行額も予定を大幅に下回ることになったが、2022年9月の現地調査自体は問題なく終了し、これまでの調査データを含めた分析を進めた。 最終的な結果を得るためには更なる分析が必要と考えるが、これまでの分析からは、申請時に仮説として想定していた半屋外空間が社会的持続性、環境的持続性双方にとって重要な役割を果たすことが確認できた。 社会的持続性については、様々な生活行為が様々な主体の間で行われており、これにより日常的かつ複数のチャンネルで世帯構成員の間でコミュニケーションが生じ、人間関係の強化や生活習慣の継承が行われていると考えられる。また、近隣住民との間でも同様のコミュニケーションが生じており、地域社会の生活文化を継承することにも役立っていることが想定される。 環境的持続性については、半屋外空間が温度、湿度、照度の面から、屋内や屋外よりも過ごしやすく様々な作業を行うのに適した空間になっていることが確認できた。また、申請時に想定していた屋外、半屋外、屋内の温度、湿度の差が実際の調査ではやや異なる結果が得られた。具体的には、温度については、屋外>半屋外=屋内となると想定していたが、実際には屋外>半屋外>室内となり、湿度については、屋内=半屋外>屋内となると想定していたが、実際には屋外>半屋外>屋外となった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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