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2019 年度 研究成果報告書

北米干ばつ地帯におけるフィールド調査に基づく耐乾燥性エネルギー作物の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04615
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 作物生産科学
研究機関北海道大学

研究代表者

山田 敏彦  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (70343952)

研究分担者 中島 大賢  北海道大学, 農学研究院, 助教 (70710945)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードバイオ燃料作物 / 乾燥耐性 / 低温耐性 / 遺伝資源 / 光合成形質 / ススキ / サトウキビ / ミスケーン
研究成果の概要

バイオ燃料など再生可能エネルギー原料として注目のススキ属など非可食用エネルギー作物は、干ばつなどが発生しやすい耕作限界農地で栽培が求められる。日米の2地点で、ススキ属系統を供試し、耐乾性評価を行うとともに光合成能特性関連形質を計測した。乾燥耐性に優れる系統は日米両試験でほぼ一致し、長江―秦嶺山脈地域から収集されたススキ「PMS-285」は、乾燥耐性に優れ、干ばつ条件でも比較的高い光合成能力を示した。また、ミスケーン(ススキ属とサトウキビとの雑種)について、乾燥耐性と関連がある低温時での光合成能力が両親の中間であり、サトウキビの不良環境適応性の付与にススキ属の寄与が期待できることを明らかにした。

自由記述の分野

植物資源開発学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今後予想される地球での人口増加や温暖化の対応策の一つとして、バイオマス利用による再生可能エネルギー確保は重要な取組である。非可食用エネルギー作物はその一つの原料であり、その安定生産が求められている。食料との競合を避けるために、エネルギー作物は限界農地で栽培されることを考えると、干ばつや低温など環境ストレス耐性に優れる品種を開発することが鍵となる。今回の一連の研究で、エネルギー作物としてのススキ属における耐乾燥性に優れる材料を同定することができた。また、エネルギー作物としても重要なサトウキビにススキ属を交配することにより、環境ストレス耐性を有するサトウキビ品種を開発できる可能性を明らかにした。

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公開日: 2021-02-19  

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