マラリア流行地では無症候感染者(繰返しの感染により部分的な免疫の獲得し、低感染状態の感染者)が原虫のドナーになっており、マラリア撲滅のためには無症候感染者の治療による伝播阻止が鍵になる。このような背景から、流行地でのフィールドワークで無症候感染者にも使用可能な迅速かつ易操作な高感度マラリア診断デバイスの開発が望まれている。申請者らはこれらを可能にし得るデバイスを独自に開発した。本研究では罹患率が特に高いマラリア流行地であるケニアにおいて無症候感染者を対象に本デバイスを用いた原虫の高感度検出を可能にし、マラリア撲滅に大きく貢献すると期待される。
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