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2019 年度 研究成果報告書

ケニアとタイでの定型、非定型腸管病原性大腸菌の流行状況と薬剤耐性を含む性状解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04651
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山崎 伸二  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (70221653)

研究分担者 日根野谷 淳  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (20548490)
飯島 義雄  神戸市環境保健研究所, その他部局等, 所長 (60144739)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードeae遺伝子 / 下痢原性大腸菌 / aEPEC / tEPEC / E. albertii
研究成果の概要

タイ、ケニアともeae遺伝子陽性大腸菌が患者検体から検出され、かつ、食品検体からも検出された。同じ検体からbfp遺伝子は検出されず、流行しているのは非定型腸管病原性大腸菌(tEPEC)でなく定型腸管病原性大腸菌(aEPEC)であると考えられた。一方、ケニアではE. albertiiに特異的なEacdt遺伝子は検出できなかったが、タイでは、食品のみならず下痢症患者便からE. albertiiに特異的なEacdt遺伝子が検出できた。タイではE. albertiiが下痢症に関わっている可能性が初めて示された。

自由記述の分野

細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

eae、bfp及びEAF遺伝子が陽性のEPECが、特に開発途上国では下痢症の原因であると考えられてきた。今回、タイ、ケニアにおいてeae遺伝子のみ陽性のaEPECが主流であることが明らかとなった。aEPECはstx2ファージが感染することでEHEC になることからtEPECよりより病原性が強いと言われている。一方、今回初めてE. albertiiをタイの食品のみならず下痢症患者便から検出した。今後、aEPECとtEPECを鑑別できる検査法やE. albertiiの検査法を普及することで、これらの細菌の疫学や下痢症起因菌としての位置づけをより明確にできることが期待できる。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2025-01-30  

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