研究課題/領域番号 |
17H04653
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
久和 茂 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30177943)
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研究分担者 |
加藤 健太郎 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (30401178)
宇根 ユミ 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (40160303)
大松 勉 東京農工大学, 農学部, 准教授 (60455392)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 感染症 / 翼手目 / コウモリ / 気候変動 / 疫学調査 |
研究実績の概要 |
本研究の目的はフィリピン及び台湾で翼手目(コウモリ)を捕獲し、それらのコウモリが持っている細菌、ウイルス、原虫等の微生物の疫学調査を実施し、気候変動によって将来日本で問題となる可能性のあるコウモリ由来感染症に関する情報を整理し、その対応戦略を作成するための基礎データを構築することにある。
2017年度はフィリピンでのコウモリ捕獲調査ができなかったので、2018年度はその分を挽回するようにしたいと考え、フィリピンのカウンターパートであるマサンガイ教授と相談し、捕獲調査の計画を立てた。 2019年1月23日~30日のスケジュールでフィリピンのルソン島ナガ市周辺でコウモリの捕獲調査を行った。日本からは研究代表者の久和、分担者の大松、宇根、加藤、また研究協力者として渡辺(岡山理科大獣医学部)が参加し、その他東大、農工大の大学院生がそれぞれ1名参加した(合計7名)。また、フィリピンメンバーはフィリピン大学ロスバニョス校のマサンガイ名誉教授、自然史博物館のエジソン研究員ら8名が参加した。フィリピン国内の移動に時間がかかり、実質3日間の捕獲調査であったがオオコウモリ、ココウモリ併せて約70頭を捕獲することができた。フィリピンメンバーの協力を得て、現地でサンプルを冷凍保存し、それらのサンプルとともに帰国した。 今後はそれらのサンプルを用いて、細菌、ウイルス、原虫等の微生物について、次世代シーケンサー、PCRあるいは血清学的検査等により疫学調査を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2018年度は2019年1月23日~30日の日程でフィリピンのルソン島ナガ市周辺においてコウモリの捕獲調査を行った。日本からは研究者・大学院生併せて7名、フィリピンメンバー8名が参加し、約70頭のコウモリを捕獲することができ、今後それらを用いた解析を行う。
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今後の研究の推進方策 |
2019年1月23日~30日にフィリピンのルソン島ナガ市周辺においてコウモリの捕獲調査を行い、約70頭のコウモリを捕獲することができた。今後、それらサンプルを用いた細菌、ウイルス、原虫等の疫学的解析を行う。 また、2019年度のコウモリ捕獲調査の計画を早急に決定し、それを実行する。
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