研究課題/領域番号 |
17H04657
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
岡 靖哲 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (60419025)
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研究分担者 |
高田 律美 四国大学, 看護学部, 准教授 (20515803)
松原 圭一 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (80263937)
檜垣 高史 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (60253308)
松原 裕子 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (60403820)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 子宮内胎児死亡 / 途上国 / 妊娠期 |
研究成果の概要 |
途上国においては妊婦健診や周産期医療が未整備で,母子保健対策が進展していない現状がある.現地医療機関における周産期死亡は4.2%で,うち33.3%が分娩中,57.3%が新生児期死亡であった.分娩中の死亡は84.0%が分娩時急性イベントで,16.0%が奇形・染色体異常であった.新生児死亡の44.2%は分娩中のイベントの合併症,37.2%は低体重・未熟児,7.0%は感染症であった.妊婦の2.5%は妊娠高血圧症で,子癇前症による子宮内胎児死亡が2例,新生児死亡が1例あった.周産期死亡の53.3%を占める急性分娩中イベントの予防対策および妊娠高血圧症へに対処が必要であることが明らかとなった.
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自由記述の分野 |
睡眠医学,臨床神経生理学,国際看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現地医療機関での子宮内胎児死亡と背景因子の詳細について,妊娠期の健診データ,合併症,分娩時データ,分娩アウトカムついて現地協力者とともに検討し,周産期死亡の53.3%を占める急性分娩中イベントの予防対策および妊娠高血圧症へに対処が必要であるとの知見が得られた.現地特有の医療アクセスの影響,お産を待つ家などの医療関連施設の状況と,これらの関連施設を含めた医療機関における妊娠管理の実情と,その管理の強化による影響・改善効果についての臨床的背景の関連についても検討し,今後も現地が求める継続可能な支援とするために現地で活用できるアプローチを明らかにできた意義は大きい.
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