現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の交付申請書に記した研究実施計画の内、対象の任意位置の空間周波数を変調可能とする原理についての応用可能性および技術的限界を調査する、という項目については、当初の計画以上の進展が見られた。特に顔の皺を消すという単一の応用だけでなく、視線誘導や情報隠蔽といった当初予定以外の複数の応用システムを実装することができ、高い応用可能性を示すことができた。また、当該研究の発表に対して賞を受賞した。(システム制御情報学会SCI学生発表賞:上田龍幸, 井澤英俊, 岩井大輔, 佐藤宏介, "高速プロジェクタと可変焦点レンズを用いた空間的に非一様な合焦距離変調," 第62回システム制御情報学会研究発表講演会講演論文集, 356-3 (6 pages), 2018.) 一方で、1,000 Hzプロジェクタ・カメラシステムを用い、高速な色補償および焦点ボケ補償といった各種基盤技術の構築を進める、という項目については、焦点ボケ補償に関して検討を開始した段階であり、十分に進捗したとは言えない。上記を統合すると、概ね順調に進捗していると考える。
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