本研究では、バーチャルな化粧、対人コミュニケーション支援、演劇などでの活用、といった拡張現実アプリケーションをを支える基盤技術として、人の顔へのプロジェクションマッピングに関する技術開発を実施した。研究期間では、当初目標を早期に達成したあと、その技術の根幹となる高速プロジェクタ(1秒間に1,000枚の映像を切り替えられる)の新たな活用法を考案することができた。具体的には、身の回りのシーンの特定の領域だけをボケさせる技術を実現した。これによって、自然に視線を誘導したり、みたくないものを隠す事ができるようになり、我々の生活を下支えする新たな拡張現実アプリケーションの実現可能性を示すことができた。
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