研究課題/領域番号 |
17H04708
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山崎 敦子 九州大学, 理学研究院, 助教 (40723820)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 海洋窒素循環 / 地球温暖化 / サンゴ記録 / 環境変動 |
研究実績の概要 |
本研究では、過去200年間の大気二酸化炭素濃度の増大に伴う海洋窒素循環変動を、造礁サンゴ骨格の窒素同位体比測定法を用いて明らかにすることを目的としている。世界で最も脱窒が盛んな1)アラビア海、最も窒素固定が盛んな2)カリブ海と3)北西太平洋に加え、北太平洋の窒素固定・脱窒の観測地である4)ハワイ、東部インド洋の湧昇域である5)スマトラ沖において造礁サンゴ骨格コアの窒素同位体比変動を復元する。令和元年度は本研究に用いるサンゴ骨格試料を揃えた。米国ハワイ州オアフ島沖の4箇所においてエアドリルを用いて塊状のハマサンゴ骨格から骨格コアを採取した。サンゴ骨格試料は岩石カッターで切断し、5mmの厚さにスライスしたのち、軟X線画像を撮影し年輪と成長方向を観察した。コアの下部は続成を受けている可能性があるため、XRD解析にて続成がないか確認した。その後、年代決定を行った。また、試料のサブサンプリングと粉末の前処理、窒素同位体比分析を継続中である。各海域から得られたサンゴ骨格の酸素・炭素同位体比、Sr/Ca分析、窒素同位体比分析の結果は国際誌に公表あるいは投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題で使用するサンゴ骨格試料が令和元年度に揃った。現在、一次解析および前処理と窒素同位体比分析を継続中である。カリブ海、アラビア海の結果については論文を投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度が最終年度のため、引き続き窒素同位体比分析を行い、地球温暖化に伴う海洋の窒素収支の変化を議論する。本研究の成果は国際学会および国内学会にて随時、成果報告を行うとともに、国際誌に論文を投稿する。
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