本研究では、北西太平洋で捕獲された海洋大型生物中の水銀安定同位体比を計測することで、当海域における水銀動態解析に応用するとともに、水銀安定同位体比の生態研究に対する応用性を評価した。具体的には、(1)北西太平洋各地域から採取されたカツオ中水銀安定同位体比のバリエーションと変動要因解析、(2)Mass balance modelカツオへの水銀蓄積速度の解析、(3)海棲哺乳類への水銀濃縮機構の解析、を実施するとともに、環境からヒトまでの水銀フロー解析への有効性を評価するため、既存研究を包括した解析も実施した。
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