再生医療技術への応用を目指し、マウスなどの生体内部の細胞を生きたままイメージングする技術の確立を行った。生体に対して透過性の高い第二近赤外窓領域の光(波長950 nmから1600 nm)で観察可能な蛍光プローブの合成と、それらを観察するためのレーザー走査型顕微鏡装置の作製を行った。蛍光プローブとして980 nm励起1030 nm蛍光を示すY2O3:Ybナノ粒子の合成と、820 nm励起で1050 から1100 nm付近の蛍光を示すY2O3:Ndナノ粒子の合成を行った。これらのナノ粒子と生体模倣材料を用いて深部1.5 mmのイメージングに成功した。また、細胞イメージングが可能なことを実証した。
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