免疫反応を用いるセンサーは免疫センサーと呼ばれ、医療、環境、食品等幅広い分野で活用されている。一方、免疫反応が高い特異性を有するとは言え、超高感度測定等精密な測定においては、狭雑分子の誤認識が問題になるケースがある。これは、従来型の免疫測定系がセンサーに結合した物質の量を指標としていることによると考えた。そこで、本研究では分子の結合力測定原理を新たに開発することで、結合の質の評価に基づく新発想の免疫センサーを実現することを目的とした。これにより、信頼性の高い前立腺癌マーカーの解析技術の実現に貢献できると考える。
|