研究課題/領域番号 |
17H04749
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 東北大学 (2022) 沖縄科学技術大学院大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
青木 祥 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (80720672)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 線条体 / アセチルコリン / 習慣的動作 / 大脳基底核 |
研究成果の概要 |
本研究は、習慣化した身体動作(動きの癖)を抑制する神経メカニズムの解明を目的として行われた。はじめに、オペラント条件付けを用いて、動物モデルの動きの習慣化とその動きの抑制あるいは切り替えを定量できるレバー押し課題を設定した。続いて、その神経メカニズムの解明に挑み、習慣化した動きを別の動きに切り替える際には線条体コリン作動性介在ニューロンが重要である知見を得た。さらに、詳細なメカニズムの解明に向けて、分子生物学的および遺伝学的手法との相性に優れるマウスを対象とした行動実験課題を確立した。本研究の成果は、動きの癖を抑制あるいは切り替える神経機序の理解に寄与する。
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自由記述の分野 |
身体教育学、行動神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動作の癖はどのようにすれば直すことが出来るのか。この問題は、スポーツ指導や学校教育現場において、競技者のみならず指導者が直面する難題である。本研究は、動物モデルを用いて動きの癖を抑制・改善する神経メカニズムの解明に挑んだ。その結果、大脳基底核・線条体で神経伝達物質アセチルコリンを放出するコリン作動性介在ニューロンが重要な役割を果たすことが明らかになった。これは習慣化した動作の抑制・切り替えを担う神経メカニズムの一端を明らかにした重要研究知見といえる。今後、より詳細なメカニズムを解明していくことで、動作の癖を直す神経機構の基本的理解が進むことが期待される。
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