観光コンテンツの開発では「モノ消費」から「コト消費」への転換が多くの観光地で進んでいる。しかしながら、ただ単にコンテンツを体験型にする事が観光コンテンツの高度化である事を意味する訳ではない。本研究結果から体験型観光における充実度の向上には共体験による価値の共有が効果的である事が示された。また、価値の共有は必ずしも場所や時間をリアルタイムに共有している事を意味する訳では無い事も確認され、社会イベントのオンライン化が進むポストコロナ時代におけて観光サービスを如何に高付加価値化していくべきか?について一定の方向性を示した点が社会的意義であると考えられる。
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