研究実績の概要 |
2020年度には昨年度までの調査協力者の内、1,282人に対して継続調査を行い、その内、36.3%に当たる466人から回答を得た。これにより最長で4か年にわたるパネルデータの構築に成功した。また、新規ウェーブとして全国の日本語学校に調査協力を依頼することで、1,286人の留学生から回答を得た。さらに留学生の就職支援を行う国際留学生協会メーリングリストを通じて、元留学生の生活状況に対する調査を実施し、621名からの回答を得た。 また調査結果に基づいた分析を行い、日本語教育振興協会の主催する全国の日本語学校経営者向けのセミナーにて結果を報告し、第一線で教育活動に従事する当事者からのフィードバックを得た。 こうした実査を行うとともに、国勢調査、及び賃金構造基本統計調査の個票データを用いた二次分析を実施し、外国人の住宅取得、エスニックコミュニティへの集住に関する分析及び、外国人労働者の賃金水準、及び彼らを雇用する企業の特徴について分析を行い、それぞれ学術誌への招待論文、及びワーキングペーパーとして刊行した。
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