本研究では共有結合性トリアジン構造体細孔内に単一金属を担持したM-CTF材料を選択電子移動触媒として用いることで、(光)電気化学反応による有機物の酸化アップグレーディングを目指した。その結果、M-CTFから成る選択有機物酸化電極触媒の開発および光反応への展開に関して以下のような成果をあげた。 (1)Ru-CTFが水の酸化や触媒自身の酸化分解などの競合反応を抑制しながら、選択的にアルコール電極酸化反応のみを進行させることを見出した。 (2)Cu-CTFをTiO2とハイブリッドすることで、光強度に依存して亜硝酸還元反応の選択性が変化することを明らかにした。
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