研究課題
若手研究(A)
本研究ではヒト運動神経をヒト骨格筋組織上で培養することで、運動神経と筋線維が接続し、運動神経から信号により筋組織の収縮運動を実現できることを明らかにした。加えて、一対の骨格筋組織を関節を介して取り付けることにより、収縮量を伴う骨格筋組織の収縮運動可能な骨格筋組織アクチュエータを実現できることを明らかにした。この骨格筋組織アクチュエータは各骨格筋組織の収縮運動を制御することで関節の回転量制御が可能であり、筋収縮に伴い関節に付いたアームを動かすことで物体操作できることを示した。
マイクロ工学
本研究で生みだした技術は、骨格筋組織の収縮運動の体外での再現に有用であり、生物学分野や医学分野での骨格筋組織の理解に貢献可能である。さらに、生体を模擬した運動を体外で実現できるため、運動学やロボティクスの分野でも大きく貢献可能であり、培養組織の新たな応用先を開拓可能な技術であると考えられる。