研究課題
若手研究(A)
本研究は、化学ドープや電界効果に頼らず、外力として加えられた応力のみによって、半導体内にキャリアドープを実現するための新材料と新技術の創出を目的としたものである。フレキシビリティの優れた強誘電性ポリマーとナノカーボン材料を複合化し、ナノカーボン材料の電気的特性、特に熱電特性の変調に成功することができた。また、熱電特性の高精度な評価が可能となる新たな評価手法も新規に開発することができた。
有機機能材料
本研究成果は、環境下に存在する振動や熱を電気的エネルギーに変換し、その微小エネルギーを活用するエネルギーハーベスティング技術の特性向上に貢献するものである。従来の材料の特性向上の方法以外に、異種材料との複合構造や力学的な力の入力によって特性を効果的に制御する手法を見出すことに成功している。これは、新たな材料創出に繋がるものであるとともに、振動や熱のエネルギー変換を単なる足し算ではなくて、相乗効果として活用するものである。