本研究では、フォトリソグラフィ技術を駆使して、X線レーザーイメージングに利用する試料環境セルの改良を試みた。その結果、孤立した試料へX線レーザーが照射される割合を制御することに成功した。さらに、X線レーザーイメージングの究極的な目標の一つである膜タンパク質のイメージングに向けて、大きい入射角で測定が可能な試料環境セルを設計・作製した。最後に、新型試料環境セルが実際にX線レーザー測定に利用できることを、X線レーザー施設SACLAにて確かめた。この成果は、2019 PCCP HOT articles(Physical Chemistry Chemical Physics 誌)に選出された。
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