衝撃波を誘起するための高強度NdガラスレーザーとPhoton-Factory Advanced Ringから得られる放射光の硬X線パルスを用いたポンプ―プローブ型の時間分解X線回折測定システムの開発に成功した。開発したタイミング制御装置により任意のタイミングで放射光から得られる100ピコ秒の硬X線パルスを用いて、レーザー衝撃圧縮時における金属の衝撃微細化過程やセラミックスの衝撃誘起相転移のX線回折データを取得をするとともに、データ解析を行った。これにより、衝撃波内部で金属粒子がナノサイズ化をナノ秒の時間で起こすことが明らかとなり、その時生成された転位の密度も精度良く決定することが出来た。
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