研究成果の概要 |
中性子多体系の基礎的な理解を確立する目的で三中性子(3n)系の核分光実験を目指している。具体的には、理化学研究所RIBF施設を利用して、3H(t,3He)3n反応の測定を行う。本研究では、その測定の肝となるチタン吸蔵型三重水素標的の開発を行うとともに、実験に使用する検出器系の整備を実施した。また、三陽子(3p)系についても3He(3He,t)3p反応の測定を大阪大学RCNP施設で実施し、3n系と荷電対称な3p系の知見を得るとともに、3n系実験での原子核反応確率の予測精度を向上させ、実験計画の改良に繋げた。
|