暗黒物質の最有力候補のひとつと考えられてきた、弱く相互作用する重い粒子、通称WIMPについて全天にわたるガンマ線データを用いることで、最も正確な制限を与えることに成功した。特にフェルミ衛星によるGeV領域のガンマ線データとダークエネルギーサーベイによる重力レンズデータの相互相関を取ることにより、WIMPに対する制限を得ただけでなく、高エネルギーガンマ線天体がダークマター構造の中に埋め込まれる形で存在していることを直接証明することに初めて成功した。 また、これらのWIMPに対して、暗黒物質の小規模構造における準解析的モデルを構築し、先行研究よりもより正確な制限を与えることにも成功した。
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