研究成果の概要 |
我々は、ハイパートライトン(3ΛH)の詳細な寿命測定を行う目的で、全く新しい実験手法である(K-,π0)反応を用いた実験(E73)を提案している。2020年に成功した4He(K-,π0)反応からの4ΛH生成(T77実験)を受けて、次に、我々は3ΛHの生成断面積を決定することを目的としたE73パイロット実験を2021年5月に行った。得られたπ-の運動量分布において、3ΛHの2体崩壊(π-,3He)及び3体崩壊(π-,p,d)のシグナルをはっきり見ることが出来た。我々は2年後にE73本実験を行い、十分な3ΛH状態の統計を元にハイパートライトンの寿命問題解決を目指す。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
As the lightest hypernucleus, hypertriton provides the foundation for our understanding for YN interaction. With the support of this Kakenhi, our J-PARC E73 experiment essentially improved our understanding for hypertriton with our original production method (K-, pi0).
|