超伝導波動関数が非自明なトポロジーを持つ、トポロジカル超伝導の研究が急速に進んでいる。本研究では、トポロジカル超伝導を様々な手段で外的に制御し応答を調べた。最大の成果は、ネマティック超伝導体SrxBi2Se3のネマティックドメインの整列・非整列を一軸ひずみを用いて制御できた点である。カイラル超伝導が実現しているSr2RuO4においては、電流効果や微細加工を用いて新奇な超伝導現象を発見した。また、有機超伝導体(TMTSF)2ClO4では新奇な不純物効果を新たに見出した。さらに、ディラック半金属を超伝導化したSr3-xSnOの合成法や基礎物性を確立し、その過程で新超伝導体CaSb2を発見した。
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