内核の形成年代の制約を念頭に、斜長石中の離溶磁鉄鉱を対象にして個々の磁鉄鉱粒子の三次元的な形状を測定し、斜長石単結晶の磁性との関連を半経験的に解明することを目的として研究を行った。レーザー共焦点顕微鏡およびSPring-8での高解像度CT分析という方法を用いて、伸長方向および体積の分布を得て解析を行った。各粒子が均一に磁化されるという単純な単磁区構造を仮定すると、磁化の獲得効率が過剰に見積もられることが分かった。コンピュータシミュレーションによると、多くの粒子は単磁区構造ではなく渦状の磁気を帯びていると推定された。
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