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2018 年度 実績報告書

堆積環境-生物撹拌-生痕相の関係性の解明:北西太平洋全域調査からのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17H04859
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

清家 弘治  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (20645163)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード生痕化石 / CTスキャン / 沿岸域 / 堆積物コア
研究実績の概要

2018年度は以下の項目を実施した.
1.生痕観察用のコア試料の収集. ①:本研究では申請者自身により採取したコア試料を解析することに加えて,研究協力者からコア試料の提供を受けサンプルの充実を目指している.2018年度は,伊勢湾および三河湾の表層堆積物コアを採取し,沿岸堆積物試料の充実を目指した.それにより,亜熱帯~亜寒帯の沿岸域~深海平原にかけての堆積環境を網羅するコアサンプルを確保することができ,広いスケールで現世の生痕層を解析する準備が整った.また,沿岸平野で採取されたボーリングコア試料も共同研究者から提供してもらい,沿岸域の生痕層を現世から完新世にかけて時空間的に解析する準備が整った.

2.コア試料の分析.本研究で解析対象とするコアが収集された地点の環境情報(緯度経度,水深,堆積物の粒度,総有機炭素量など)のまとめをおこなった.また,生物撹拌の及ぶ深さ,そして生痕相(生痕の形態)をコアの画像解析により調べた. 具体的に行った作業は,下記の通りである.i:コア試料を深さ別に切り分け,粒度組成を測定した.ii:コアをX線CTスキャンすることで,コア内部の生痕を明瞭に観察することができる.今年度からは,研究代表者の所属機関である産業技術総合研究所・地質調査総合センター所有のX線CTスキャンを用いて,コアの内部構造の断面構造データを取得した.得られたCT画像をトレースし,AmiraやOsiriX等のソフトウェアを使って生痕の3次元的なデジタル形態データを構築した.それにより,各地(特に我が国の沿岸域)のコアに含まれる生痕の種組成(生痕相)を解明した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コアの画像解析が問題なく進展しているため

今後の研究の推進方策

今後はさらにコアサンプルの充実を目指すとともに,これまで得られているコアの画像解析を進める.それにより,より多くの堆積環境における生痕相を理解することを目指す.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 生痕化石から復元する古生物の生態:行動と分布様式2019

    • 著者名/発表者名
      清家 弘治
    • 学会等名
      日本古生物学会 第168回例会
    • 招待講演
  • [備考] 清家の個人ホームページ

    • URL

      https://sites.google.com/site/kojiseikejp/

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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