• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

有機鉄錯体を助触媒とした貴金属フリー光触媒系の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17H04888
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 エネルギー関連化学
研究機関九州大学

研究代表者

渡邊 源規  九州大学, カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所, 准教授 (60700276)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード光触媒 / 水素 / 鉄錯体 / ヒドロゲナーゼ / 可視光
研究成果の概要

本研究では色素-無機酸化物-鉄錯体助触媒を組みあわせ、色素を用いた可視光応答型「ハイブリッド光触媒」を開発した。(1)担持色素のモデル化合物による色素増感型光触媒の開発(2)鉄錯体配位子の開発を独立して行い、最適化を行った。これらの結果をもとに(3)色素-光触媒-鉄水素生産サイトの組み合わせによる光触媒水素生産を検討したところ、色素-C3N4-有機鉄錯体を用いた反応系で可視光照射したところ、水素生成活性は低いものの、可視光照射下で水素の生成を確認した。以上より、本研究で課題とした有機色素-光触媒-鉄錯体ハイブリッド系光触媒を構築し、光照射下で水分解水素生産を達成できた。

自由記述の分野

有機-無機複合材料化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

光触媒は水素生成サイトとして希少な白金を助触媒として用いており、これは光触媒の大量供給にはふさわしいとはいえない。白金以外の助触媒研究も酸化イリジウムや酸化ルテニウムを用いた貴金属系が主体で、非貴金属系助触媒の研究は極めて少ない。白金は地表に0.5μ%しか存在しないが、鉄は地表に4.7%存在し、価格も100万分の1で安価な元素であり、従来の白金に変わり安価で安定的に供給可能な助触媒として期待できる。そこで本研究では水素製造能を有することが知られている、鉄ヒドロゲナーゼの鉄模倣触媒に注目した。本研究により安価な光触媒系の開発が可能となる。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi