コレステリック液晶 (N*) シェルの全方位円偏光レーザー発振の効率化と、磁気円二色性 (MCD) の増強のための液晶に特有の磁気特性の起源の解明について、研究を行った。まず、ニトロキシドラジカル (NR) 液体のMCDスペクトルの測定とその帰属を行い、液晶相においてもMCDを検出することに成功した。また、MCDの増強に寄与するNR液晶の磁気特性の起源を明らかにした。さらに、レーザー色素をNRN*液晶に添加することでレーザー発振が起こることを明らかにした。これに加えて、室温域における非含金属液晶材料の光磁気効果の検出に初めて成功した。
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